2020年10月17日
ウイスキー:45本目
産地:ハイランド
蒸留所:グレンモーレンジィ蒸留所
創業:1843年
所有者:モエ ヘネシー・ルイヴィトン社
世界で4位の輸出量。
しかし、地元のスコットランドでは人気NO.1.
本当のウイスキー好きはグレンモーレンジィに行きつくのかもしれません。
ポットスチルは中古のジン用で、首が異様に長く煙突のような奇妙な形をしている製品はすべてシングルモルトで、ブレンド用には一切供給されていません。
グレンモーレンジィでは、5.14mにも及ぶ、スコットランドで最も背の高いポットスチル(蒸留器)を使用しています。
グレンモーレンジィは「樽のパイオニア」として知られています。
熟成させた原酒をワイン樽に移し替えさらに熟成させる「ウッドフィニッシュ」という技術を最初に行ったのがグレンモーレンジィです。
そして、こだわりは樽だけではなく水にもあります。
水は硬度190の硬水が沸くターロギーの泉です。
箱もオレンジで名前もモーレンジィとオレンジっぽく、これは間違いなく柑橘系の味わいではないかと思わせます。
そんなグレンモーレンジィですが、ウイスキー評論家でもある土屋守氏は以下のように言っています。
「グレンモーレンジィ10年」
麦芽にピート(泥炭)を焚いてないのでスモーキーなフレーバーがない、フルーティー・フローラルタイプ。「ライトボディでありながら、バーボン樽(ホワイトオークカスク)からくる香味がすばらしい。ここまで樽の良さを引き出しつつ、フルーティーでフローラルで飲みやすいという銘柄はあまりない」
飲んでみると全くピートさはありません。
スモーキーでなく、本当に飲みやすいウイスキーです。
これは最初に飲むウイスキーとして非常に良い気がします。
ストレートで飲んでみても美味しい。
非常に柔らかい味がします。
熟成は10年なのですが、それ以上の熟成期間を置いたかのようなウイスキーです。
人気が出るのが分かりました。
ただし、少し優等生すぎる気もします。
これが最高のウイスキーというわけではない気がしますし、ウイスキーの味も気分によって飲みたい味が変わるので、このウイスキーは平穏で一日が終わった最後を締めくくるのに良いかもしれません。
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