スカイ島のゲール語名はEilean a Cheo「霧の島」。
一年のほとんどのあいだ霧に覆われる、典型的な海洋性気候です。
スカイ島という名前から「空=Sky」を思い浮かべるかもしれませんが、正しいつづりは「Skye」。
バイキングの言葉で「翼の形をした島」という意味でもあるそうです。
1823年には、スカイ島にも免許を持つ7つの蒸留所が存在したことが記録されてます。
1830年、タリスカー蒸留所はこの地に設立されました。
「タリスカー」というのは創業者であるマカスキル兄弟が住んでいた家の名前に由来していますが、これはバイキングの言葉で「傾いた岩山」を意味します。
タリスカーの滑らかでピーティな仕込み水は、蒸留所に隣接するホークヒルから湧き出る14の地下湧水から引いています。
設立当初からの技法に忠実に従って蒸留を行うことにより、豊満で深みのあるタリスカーの特徴が最初に得られると考えられています。
最終段階の蒸留酒を引き出してオーク樽に移し、古くからある倉庫の中に保管します。樽の中で10年から25年を費やします。
熟成年数を終えるまで、状態を慎重に管理することで、独特の海を思わせるキャラクターを十分に引き出し、爆発的かつ複雑な香味の特徴が、人々を惹きつけてやまないモルトウイスキーが誕生します。
「宝島」「ジキル博士とハイド氏」などの作家スティーブンソンは、「酒の王者として思い付くのはタリスカー」とのべて愛飲していたそうです。
箱からカッコいいですよね。
タリスカーは、そのスカイ島で蒸留されており「アイランズ・スコッチ」に分類されます。
よくアイラ島かなと勘違いしてしまうことがあるので、気を付けないといけないですね。
タリスカーは潮風の香りが漂うことで大人気のシングルモルトウイスキーです。
早速飲んでみましたが、スモーキーでスパイシーという表現がよく分かります。
確かに飲んだ後に潮の香りが少し感じられる気もします。
これはストレートで飲むときついけど美味しいと感じる味わいです。
結構ハマるかもしれません。
少しずつ味の余韻を楽しみながら飲める気がします。
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