アメリカン・ウイスキー

アメリカ合衆国で生産されるウイスキーであり、アメリカ合衆国連邦規則集第27編第5条の22により規定されています。

バーボン・ウイスキー トウモロコシが51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成
コーン・ウイスキー トウモロコシが80%以上を占める 古い樽、または内側を焦がしていない樽で熟成
モルト・ウイスキー 大麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成
ライ・ウイスキー ライ麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成
ホイート・ウイスキー 小麦が51%以上を占める 内側を焦がした新しい樽で熟成

なお、連邦規則集でバーボン・ウイスキーに分類されるもののうち、テネシー州で製造され、樽で熟成する前にテネシー州産サトウカエデの木炭を用いて濾過したものをテネシー・ウイスキーといいます。

ジャック・ダニエルは、1866年に政府公認第1号の蒸留所(ジャック・ダニエル蒸留所)をテネシー州ムーア郡リンチバーグに創業したことでも知られています。

歴史

北アメリカにおける蒸留酒の製造技術はヨーロッパからもたらされ、オランダ人がジン、フランス人がブランデー、東海岸に植民したスコットランド人およびアイルランド人がウイスキーを製造していました。

アメリカ合衆国の独立後、政府がウイスキーに対し重税を課すことを決定すると、蒸留業者の多くは税金から逃れるために東部から内陸部のケンタッキー州やテネシー州へ移動しました。

内陸部の気候はトウモロコシの栽培に適していたためこれを原料とする蒸留酒が製造されるようになり、バーボン・ウイスキーの製法が確立されました(ジョージタウンの牧師エライジャ・クレイグの製法を、蒸留業者が模倣したといわれている)。

1920年に連邦禁酒法が施行され酒類の製造・販売が禁止されると、ウイスキー蒸留所の閉鎖が相次ぎ、1933年に同法が撤廃されると復興が始まりましたが、州によっては州法としての禁酒法が残り、復興が遅れたケースもあります(一例としてテネシー州では1938年まで禁酒法が存続した)。

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